ラスト現場完了!
設計事務所としてとりあえず最後の現場がなんとか完了!
記念にメモしときます。
天文館にある、かごしま特産品市場 かご市(かごいち)の改装にお声がけいただき設計等の担当しました。
- 1300点以上ある豊富な品揃えを維持しつつ、通路幅等を拡げて使い勝手よく。
- 予算かなり厳しめ
- 工期さらに厳しめ
となかなか難し目の要件だったので、初めから「できることを工夫しながら何とか実現する」というスタンスは確定。
まずは動線を回遊性を維持しつつシンプルに整理する、という方針も速攻で決定。
そのうえで、品数を維持するために調整していきました。

次に、考えないといけないのは、予算と工期。
什器がメインになることは外せなかったので、普通に考えると家具で事前に製作しといて、現場に搬入するだけにする、というのがセオリーですが、予算的に考えるととても合いそうにない。
ということで、何度か利用しているEMARFというサービスを利用して、事前に作成したデータを送って加工してもらった合板を一気に組み立てる、という方向で検討することに(それ以外に可能性を思いつかなかった)
材料もコストと、見た目的にラワン合板以外手がなさそう。

4✕8の合板でとにかく少ない枚数で収まるように、かつ簡単に組み立てられるように計画をねっていきました。


何とか、実現の可能性のあるところまでは持っていったのですが、いろいろ考えると材料が届いたらすぐに1日程度で組み立てないといけない。しかもぶっつけ本番。
届いたけど組み立てられない、というのは最悪なので、カッティングプロッターで出力して、模型で試してみることにしました。同じデータを縮尺を変えて同じ様に切り出すので間違いがないはず。


ということで模型を作ってみたら、案の定、6か所ほどホゾの合わないところが。あぶねー。
そんなこんなでいろいろ準備しているうちに搬入日に。繁華街のため夜の10時以降でないと搬入できなかったため、夜中に到着。滋賀県から工場の方が自ら届けてくださいました。

途中は必死で組み立てていたので写真を撮れないまま、一気に形になりました。
組み立ては想定通りすんなり組めたのですが、合板の小口にプライスレールを兼ねて(最近触り始めた)竹を使いましょう、とか提案してしまったものだからそっちが大変でした。
日置の日の丸竹工さんに相談して2mm厚、幅35mmに加工してもらったのですが、日の丸さんの提案で、竹の雰囲気を残すように、両端に皮の部分が残るように調整してもらうことに。
ただ、表面が切り出した時のままの状態だったのでそのままでは使えず、正月は金タワシと灰で大量の板を延々と磨くはめに。
さらに、そのままでは家具に沿った曲線で曲がらないので、現場にカセットコンロを持ち込んで、炙りながら熱曲げをしながら貼っていく必要があり、めちゃ手間がかかりました。
(竹は熱するとリグニンが柔らかくなり、一時的に曲げやすくなり、冷めると形を維持して固まる性質があります)





最後はひたすらペーパーを掛けていったのですが、最初の「できることを工夫しながら何とか実現する」をそのまま実行したような感じです。
予算等条件的に仕方なかったとはいえ、おしゃれ系の店舗では賛否分かれる(というか怖くて提案できない)作り方や仕上げだとは思います。
ただ、今回は膨大な品数を誇る商品そのものが主役、というのが明確だったため、ここにわちゃわちゃと商品が並べば、ぴったりはまるはず。通路幅も予想以上に広く感じました。
(少し狭く感じないか心配してた。配線隠し用に切ってきた竹も、白く塗ろうか迷ったのですが、商品が入るといい感じのバランスになるはず。)
土曜日にリニューアルオープン予定です。(お店の方々は陳列作業などに追われていることでしょう。)
陳列後の姿を見るのが楽しみです。
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